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第27回福島県生協大会が開かれました (2007年10月31日)

 10月31日、県内の会員生協の役職員、組合員さん230名が参加し、福島県文化センターを会場に第27回福島県生協大会が開催されました。

 依然として縮まらない社会格差、増え続ける社会保障費、医療費、物価そして自殺及び犯罪、片や世界第2位の軍事費および憲法の問題など、矛盾・アンバランスは私たちのくらしに大きな不安・不条理となって襲ってきています。

 このような状況の中で、今年のテーマは「見えない明日をみる」と題して、日々のくらしに押しかかっている問題やこれからについて学ぶこととしました。

 第1部は映画「戦争をしない国、日本」の鑑賞、第2部は基調講演「見えない明日を見る―どうなる憲法、暮らし、そしてニッポン」の構成で行なわれました。

 開催にあたり熊谷会長から「今年6月までの1年間の法人の所得総額は、バブル期をこえ過去最高の57兆828億円となった。しかし、私達にはその実感は全くない。これは賃金を削るに削って、税金や医療費、社会保障費を上げているからに他ならない。年間3万人を超える自殺者があり、庶民は苦しんでいるのに、世界第2位の軍事費を支出している。さらに消費税の増税が議論されている。私達はこれ以上の増税はノーといわなければならない。今や、その声は政治に反映する状況になっており、主権は私達にある。」との挨拶がありました。

 この後、「憲法をいかす福島県民の会」代表の浦井信義氏と「福島県九条の会」代表の吉原泰助氏から連帯の挨拶をいただきました。

 この中で浦井氏は「憲法改正と教育改革を自らの歴史的課題とした安倍政権は、昨年教育基本法を強引に改悪し、今年改憲のための国民投票法案を強行成立させた。年金や格差などの国民の緊急課題には応えられず、閣僚交代などのスキャンダルを招き国民の支持を失い参院選では大敗した。総理が代わっても改憲、教育改革の路線は引き継ぐ方向を示している。近く予想される衆院選でも与野党逆転を実現し、国民投票の発議を国会でさせない取り組みに力を入れなければならない。国民投票法施行に備え、憲法改悪反対運動の広がりを早急に作る必要がある」述べられました。

 吉原氏は「政治資金の不透明さや閣僚の失言など大敗した理由は多数あろうが、根底には「戦後レジュームからの脱却」を国民が戦争への道と感じ、民意が離れていったものとも思う。安倍氏が代われば安心する人もあろうが、本質は変わっていないと思う。福田総理は所信表明演説でも改憲には触れなかったが、社民党の福島党首の代表質問に答え、「新しい時代にふさわしいように改めるところがあれば憲法を改める」といっている。国民投票が施行される3年後を目指すとも言っている。福田路線は「柔軟と対話」といっているが、本質は安倍首相を全く受け継いでいる。私どもは3年後に向けて改憲に反対する輪を広げていかなければならない。」と述べられました。

 この後、第1部の映画「戦争をしない国、日本」の上映になりました。

 この映画は2006年12月に「戦争をしない国、日本」製作委員会作成のもので、『なぜ日本国憲法は『戦争放棄・戦力不保持』を謳うことになったのか」、「『戦争』に備える自衛隊−自衛隊の存在と役割、米軍再編を問う」、「自衛隊の発足と海外派遣の背景にあるアメリカの意向―その歴史の事実を知る」「基地反対闘争・安保闘争・核兵器廃絶のたたかいを学び国民の力を再認識する」、「自衛隊の海外派遣がすすめられ、いよいよ『憲法改正』を唱える内閣が発足」、「『九条の会』など憲法改悪反対運動の高揚」の構成からなる90分のものです。

 昼食休憩をはさみ、第2部の基調講演に進みました。

 講師には「週刊金曜日」編集長の北村肇氏をお迎えしました。北村氏からは「見えない明日を見る―どうなる憲法、暮らし、そしてニッポン」と題してお話していただきました。

 冒頭北村氏からは「14年前、日本にはどうも本当のジャーナリズムがない。嘘をつかないで真実と事実をメディアとして伝えることを目的としてスタートした」と週刊金曜日発刊の考えが述べられました。今日の講演テーマについても、「見えないものは怖い、怖いものは見えないものが多い、しかし見えないものを見なくてはならない。新聞やTVはあまりきちっとしたことを報道しないが、社会的な事象は少し努力すれば見えるようになる」とし、北九州市で起きた生活保護者死亡事件、風邪薬「タミフル事件」、「『美しい国』とは」、「『攻められたらどうする』論の欺瞞」、「福田内閣の次に来るもの」、「次の世代のために、『生命』をまもるたたかいを」を挙げ講演されました。

 「『生命』より『カネ』が大事な人々とのたたかい」をサブタイトルとした講演では、要旨次のようにお話されました。

 「私は小さい時から命が一番大事と教わってきた。今の世界は『命よりお金が大事』という勢力の争いになっている、日本も例に漏れずその流れの中にいる。貧富の差も1972―1973(田中内閣)時代は6.9倍だったが、小泉内閣で168倍になり、今や無限に近い極めて貧しい国だ。かつ、体制側はやたらと不安を煽るし、その結果、自殺の増加や犯罪も蔓延している。他国に攻められたらどうするのかの論理で、軍事力を増したり、国家の大切さや、国益優先論を言い、やがては戦争のできる国に持っていく考えだ。そうではなく、私たちの命と平和を守る国になるべきだ。そのためには私たちは権力者に憲法を守らせる戦いが必要だ。行動としては、無理をしなくともよく、憲法に命を吹き込むことだ。具体的には近隣の人に憲法のすばらしさ大切さをささやいていく『ささやき作戦』が有効でこれが次の世代の『生命』を守ることになる。」

 講演の終了後、参加者から講師へ感謝の大きな拍手がありました。

 続いて、大会アピールが福島中央市民医療生協の渡辺英子さんより提案され、大きな拍手で採択され閉会となりました。

開会挨拶をする県連熊谷純一会長 連帯の挨拶をする
「憲法をいかす福島県民の会」代表
浦井信義氏
連帯の挨拶をする
「福島県九条の会」代表 吉原泰助氏
映画「戦争をしない国 日本」の1シーン
講演する「週刊金曜日」編集長 北村 肇氏 大会アピールを提案する
福島中央市民医療生協 渡辺英子さん
県内から230名会員生協の役職員・組合員さんが参加しました

第27回福島県生協大会会長挨拶

第27回福島県生協大会アピール

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