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第27回福島県生協大会 会長挨拶

 第27回福島県生協大会に、お忙しい中多数ご参集下さいまして主催者を代表して心から御礼申し上げます。

 また、日頃から当連合会の諸活動、諸運動にご参加ご協力いただき、ありがとうございます。

 さて、昨年の生協大会で、私は新しい知事の誕生と安倍政権について述べましたが、知事選は佐藤栄佐久前知事に絡む県政汚職事件でした。その後、歴史的な参院選が行なわれ、圧倒的な野党の勝利という結果、憲法改悪を掲げた安倍内閣は政権を放っぽり投げた感じで、福田政権が発足しました。この福田内閣もすでに支持率50%近くに下落しています。

 そして、2日前の守屋前防衛事務次官の証人喚問での驚くべきというか、あきれて物も言えぬというか、官業の癒着もここに極まれりという実態が明らかになりました。政治家の関与も証言され疑惑はさらに深まりました。

 まして、新テロ特措法を通すために証人喚問をやりたがらない、などというのはもってのほかと言わなければなりません。

 ‘朝ズバッ’で、みのもんた氏はこういう内容を言っておりました。「『そもそも日本は軍事力を持たない』と憲法に書いてあるのだから軍需産業など日本に育つはずはない、それがいつの間にか、こういう軍需産業が育って、こういう事件を起こしている。根本に帰って検討しなければダメですよ」。

 私も、まさにそう思いました。そもそも軍に武器を売るというのは、人殺しのための商売なので、いわゆる「死の商人」です。死の商人が、汗水たらして納めた税金を食いものにしている、という構図です。こういう国を本当に「世直し運動」で変えてゆきたいと思います。

 さて皆さん、今年6月までの1年間に税務申告した法人の所得総額が前年度比13.5%増の57兆828億円となったことが国税庁のまとめで分かりました。

 バブル期の記録を上回って過去最高を記録しました。皆さん、大企業はあのバブル期以上の利益、儲けを出して、ものすごい好景気なのです。

 私達には、まったく実感はありません。なぜでしょうか? 一口に言えば賃金を削りに削っているからに他なりません。そして、税金や医療費、社会保障費を増額し、また給付を下げてきたからです。

 私は先日ベトナムに行きました。ベトナムは活気にあふれておりました。若い人たちは、今日日本語を学んでいる人達が多く、日本の人気は高かったのです。私が「日本では、生活苦で自殺する人が年間3万人以上おり、飢えで死ぬ人がいる」と言うと、びっくりし、「えっ、あの先進国の日本で?、信じられない」と言っていました。大企業がバブル期以上の利益を上げている中で、庶民は苦しんでいる二極分化がますます進んでいるのが実態であります。

 しかし、私は希望があると思います。今の政治状況は私達が作ってきたものです。私達の声が生きる状況が生まれています。沖縄の教科書問題でも後期高齢者医療制度の問題でも政府は一定の手直しをせざるを得ない事態になっています。国民の声を聞かなければ選挙で大敗することを政治家は学び、私達もまた、主権は私達にあったのだと自覚したのが今回の選挙だったのではないでしょうか。

 そういう中で、消費者の組織としての性格を持つ生活協同組合として、どうしても言わなければならない問題は消費税についてです。

 社会保障を支える財源問題について、「財源は消費税しかない」と政界財界は声を大にして世論作りをしています。10%、17%など数字を出しては私達を「仕方がないのかな」というようになるように仕向けており、また、これが効果があるのです。しかし、私達生協の組合員は冷静に考えたいと思います。

 さきほど言いました大企業、空前の利益を出している大企業、あるいは大資産家には今でも減税をしているのです。ゆきすぎた減税分を納めてもらう、そして実にデタラメな使い方をしていた防衛費などにメスをいれさせようではありませんか。九条を持つ国がアメリカに次いで世界第2位の軍事費を使っていることは、もう止めさせようではありませんか。

 日本は世界第2位の軍事費だということは、みのさんでも知りませんでした。

 こういう無駄づかいをしているのだから私達はこれ以上の税負担はノー、消費税ノーと言いましょう。そして、その声は政治に反映する状況となっており、主権は私達にあります。

 原油高騰にともなって今冬の灯油は高くなりそうですが、生協に利用を結集し、くらしを守る生協をより強くすることで、くらしを守って行きましょう。

 さて、本日のメインであります基調講演は、著名な週刊誌であります「週刊金曜日」編集長の北村肇氏の「見えない明日を見る―どうなる憲法、くらし、ニッポン」であります。大いに学んで力をつけましょう。

 また、憲法をいかす福島県民の会代表の浦井さん、また福島県九条の会代表の吉原さんのお二人が御挨拶においでになっています。心から感謝申し上げます。

 超タカ派の安倍さんは交代しましたが、憲法改正の動きが止んだことではありません。

 「九条」を守る運動をゆるめず、さらに地についた平和への運動を強めていくことをお約束しながら御挨拶といたします。

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