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第25回生協大会が開催されました(2005年10月19日)

 10月19日、福島市の福島県教育会館を会場に県内の生協及び友誼団体から計280名の参加で第25回福島県生協大会が開かれました。

 ここ2年、生協大会では平和の問題・憲法問題について講師を迎え、世界の情勢から平和について更に日本国憲法についての学習を深めています。

 9.11の総選挙後、堰を切ったように改憲に向けた動きが活発化する中、日本国憲法の姿・価値、とりわけ平和を謳った第9条についてその重さと意味するところを学ぶことにしました。

 プログラムは「生活協同組合の協同の中には、一人ひとりの命を大事にするという基本的な精神が据えられていて、平和な世の中でこそ生協運動は発展する」との県連熊谷会長の主催者挨拶があり、「映画・日本国憲法―世界から見たわたしたちの憲法―」の上映に進みました。

 この映画は、私たちの日本国憲法を世界の12人の学者・知識人の目から見て、民主憲法のあるべき形と戦争と平和について語られています。

 午後の部は「世界の宝『日本国憲法』を守るために」と題して、県内の平和憲法を守る「憲法をいかす福島県民の会」代表住谷圭造氏と「福島県九条の会」代表吉原泰助氏から改憲に対するそれぞれの組織活動とこれからの運動の進め方についてお話いただきました。

 お二人は「歴史の英知の到達点が日本国憲法だ、憲法の持っている意味、改憲派のまやかしを見抜いて活動することが大事」「高いところからではなく、友人、近隣の人々に9条を守ることを訴えていくことがこれからの勝負だ」「それぞれの立場で支持者を募り、更には全体的な大結集となる取り組みも考えている」と述べられました。

 続いて基調講演に入りました。今回は福島県出身の東京大学大学院教授 高橋哲哉氏をお迎えし、「憲法を守るとはどういうことか」と題してご講演していただきました。

 高橋氏は先ず、国家に戦争の愚かさを繰返させないためにデンマーク陸軍大将フリッツ・ホルムが起草した「戦争絶滅受合法案」を挙げ、1920年代でもすばらしい考えがあったことを紹介されました。

 次に最近の新聞報道を事実資料とし、国家の安全と個人の犠牲、愛国心教育 自衛隊の任務、自民党新憲法草案条文案、首相靖国参拝問題等を挙げ、閣僚や国家の中枢を預かる人々の発言とその意味するもの、憲法との抵触関係を細かく丁寧に解説していただきました。

 また、「民主憲法というものは国民を律するものではなく、国家権力の横暴を国民が律するためにあるものだ」と結ばれました。

 続いて、コープふくしまの小野口典子さんから「守ろう世界の宝!! 日本国憲法」のアピールが提案され、満場の拍手で採択されました。

 最後に、コープあいづ富山清光理事長より、「戦争で親を無くした一人として正義の戦争などあるはずがないと思っている。その確信の元に今後も真剣に憲法と今日的課題を見つめて行きたい」としての閉会の挨拶があり散会しました。

主催者挨拶をする県連熊谷会長 連帯のご挨拶をする
「憲法をいかす福島県民の会」代表
住谷圭造氏
連帯のご挨拶をする
「福島県九条の会」代表吉原泰助氏
基調講演をする
東京大学大学院教授高橋哲哉氏
講演に聴き入る参加者の皆さん 講演後高橋哲哉氏の著書サイン会
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