福島県生活協同組合連合会 home
福島県連ニュース 福島県生協連とは 福島県連の活動 会員生協ファイル 活動方針 掲示板
HOME > 福島県連ニュース
福島県連ニュース

アピール

守ろう世界の宝!! 『日本国憲法』
 

 1937年7月から1945年8月までの戦争において310万人もの日本人の生命(いのち)が奪われ、アジアと近隣諸国の犠牲者は2000万人にもおよびました。そして、あの忌まわしい戦争の終結から今年8月15日で60周年を迎えました。

 戦争を体験された方々、広島・長崎で被爆された方々は年々少なくなりつつあります。

 私たちは、戦争体験や被爆の実相を自覚的に伝えていかなければなりません。この戦争の計り知れない「負の遺産」は、犠牲者とその家族と子孫、そして戦後生きてきた私たち世代に今なお重く引き継がれているからです。

 この大きな犠牲の上に立って、二度と「戦争」を起こすまい、起こさせまい、として生まれたのが「日本国憲法」、とりわけ「第九条:戦争放棄・武力放棄」です。そして60年間にわたって日本は戦争をしてきませんでした。世界とアジア諸国は「日本が再び侵略することのない保証」として日本国憲法を評価し、「平和国家日本」を国際社会の一員として受け入れてきました。

 「日本国憲法」が持つ価値は、一人日本だけのものではありません。

 本大会の基調講演および映画「日本国憲法」で世界的な知の巨人12人からのメッセージは、日本国憲法、特に戦争の放棄を誓った「前分」と「第九条」が以下に大切なものであるかを私たちに教えてくれています。

 先に発表された自民党新憲法草案は、この憲法の前分を全面的に改め、「日本国は、民主、人権、平和を国の基本として堅持する」としつつも、愛国心を明記し、国防・天皇にも言及しています。また、第9条「戦争の放棄」は「安全保障と平和主義」に換えられ、「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久に放棄する。」との現行憲法は、自民党案によって「放棄」されていると言わざるを得ません。まさに、戦争ができる枠組みが作られようとしています。

 国政の行方(ゆくえ)に国民が枠組みを与えるのが憲法です。国政を預かる政治家は国民の負託にこたえ、憲法を遵守する義務があります。

 私たち国民は、この「戦争放棄」の枠組みをはずす「憲法改正」を断じて認めることはできません。「平和とよりよき生活」を心から望む私たち生協組合員は、平和の砦・世界の宝「日本国憲法」を守り、さらに世界に広がることを願います。

 憲法第九条を守る運動を多くの県民の皆さんと一緒に強めていきましょう。

平成17年10月19日

第25回福島県生協大会参加者一同

戻る
E-MAIL 福島県生活協同組合連合会|〒960-8105福島市仲間町4-8ラコパふくしま4F Copyrigh (C)Fukushima Kenren All Rights Reserved.