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第25回 福島県生協大会 会長挨拶
 

  • 皆さんおはようございます。第25回の生協大会にお忙しい中、お集まりいただきましてほんとうにありがとうございます。また日頃、当連合会の諸活動・諸運動にご参加・ご協力いただきまして心から御礼を申し上げます。
     
  • 今回は第25回大会と記念すべき大会で、同時に戦後60年と節目の年で、歴史を感じます。
     
    25年前、1981年に第1回の生協大会が行われています。1979年に第2次のオイルショックがあり、電気代、ガス代などが上がりました。同時に環境意識が高まってきて、有燐洗剤を追放する運動が発生し1980年まで続いています。電気・ガス料金値上げ反対運動と有燐洗剤の追放運動、同時にコープの洗剤の普及運動が大々的に行われました。1981年には食品添加物の学習が全国的に組合員さんの中で行われました。
     
  • 生協大会はその時々の組合員・消費者を巡るさまざまな課題を取り上げ、組合員さんが一堂に会して勉強し考え話し合って、1年後に活動結果を持ち寄って再開するという形で進められてきました。
     
    25回までのテーマを見てみると圧倒的に多いのが「食に関する問題」で、7割くらいを占めています。環境問題、平和の問題も勿論ありますが健康の問題、消費者問題のそのもの、また生活協同組合運動を進めていく中での諸活動の問題などを取り上げています。
     
  • ここ3年ほどは平和問題、憲法問題に集中しています。これは2001年の9.11事件から世界の考え方・在り様が変わったからだと思っています。いわば憎しみの連鎖というか、そういう時代に入ってきたと思います。その結果として米国のアフガニスタン・イラク戦争になっていったと思うわけです。
     
    従って23回から憲法問題・平和問題を生協大会で取り上げてきました。今回も25回大会で憲法問題を取り上げましたが、いま言いましたように、言わば一般的な生活協同組合らしいテーマというよりも、平和問題・憲法問題に集中してきましたが、地球環境問題、BSE問題などもあるわけですが今の状況を考えますとこういうことを取り上げざるを得ない状況だと考えます。
     
  • 昨年九条の会というのができまして全国の九条の会の呼びかけ人でもありました加藤周一先生のお話を生協大会で聞きました。あれから1年でありますが、この1年の間に衆議院選挙が先だってありましたが、憲法改正を可能にするような圧倒的多数の衆議院議員の構成を予想することはできなかったのではないかと思います。
     
    さらに現在の国会で憲法改正の手続きも議論されています。このようなことも予想はつかなかった。情勢は非常に早く変わっているということを実感として持っています。そういう意味で今日の大会は重要な意味を持っているのではないかと思います。
     
  • 生協が何故平和の問題を取り上げるのかということは、過去何回かの間にも話してきましたが、生活協同組合の協同という中に、一人ひとりの命を大事にするという根本的な精神にすえられているからです。
     
    平和な世の中でこそ生活協同組合運動は発展するのでして、戦時下では生協はほとんど窒息させられています。したがって、戦後日本生協連の創立総会では「日生協創立宣言」の中に「平和の使徒たらん」ということを誓い合って出発しています。この考え方は戦争放棄の憲法の精神とも一致するものです。私たちは「平和にくらす・戦争はしない」ということを誓い合って戦後ずっと生きてきたのではないかと思います。
     
  • おととい、小泉首相は内外の反対に係わらず靖国神社を参拝しました。これは他国の人の心の痛みというものを、日本の為政者が感じないのかなと思うわけです。「自分がやりたいんだ、何がなんでも自分がやるんだ」、こういうことは恐ろしいことだと私は思います。憲法違反だという判決が出ても「私は理解できない」ということで、自分の考えを押し通すということは実は危険な状況でないのかと思います。
     
  • 今日は日本国憲法の意義について世界的な人達、いわゆるビッグ、その人達の貴重なインタビューの映画を見ることができますし、「靖国問題」というベストセラーになった本の著者である高橋哲哉さんの講演を聞くことが出来ます、非常に勉強になるのではないかと私は期待をしております。
     
    また、日本国憲法を護るという点で、県内の有力な会、一つは「憲法を生かす福島県民の会」の代表の住谷圭三先生のお話がありますし、また「福島県九条の会」代表の吉原泰助先生の連帯のご挨拶もいただけるということになっております。共に手を携えて憲法九条を護り、日本が再び戦争のできる国にならないようにがんばって生きたいと思っております。生協連も全力を上げて力を尽くすということをお誓い申し上げてご挨拶に替えたいと思います。
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