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第24回「福島県生協大会」が開催されました(2004年10月21日)

 台風24号の余波が残るあいにくの雨模様でしたが、県内から会員生協の組合員さん300名が参加し福島市民会館を会場に第24回「福島県生協大会」が開催されました。

 イラク戦争は「終結宣言」がなされ、新しい政府の樹立に向けて進められている中においても現地での局地戦は続き、戦争状態の収束にはほど遠い状況です。その戦争状態のイラクに日本は「人道支援」と称して自衛隊を派兵しています。世界第2位の軍事力を持つ日本の自衛隊が、憲法9条に抵触しないか大いに疑問のあるところです。

 憲法第9条を変えようとする動きがますます強くなってきています。憲法制定60周年を目前に控え、改憲、護憲、創憲、論憲等々、多くの論議が起きています。

 このような中で、私たちは憲法問題を、特に9条について原点に帰って考えてみることが、今特に大切な時期です。このような視点から今回の生協大会のテーマが設定されました。

 熊谷県連会長の挨拶に引き続き、第1部は「ヒロシマ被爆・敗戦から平和憲法へ」と題して前日本生協連会長竹本成コ氏をお招きし講演していただきました。

 竹本氏は広島市の生まれで、家族構成から当時の町のようす、産業の状況、日本における軍都広島の位置づけなどを説明され、中学2年生の時に被爆した状況を昨日のことのようにお話されました。自分がめぐり合った家族や周囲の人の死、惨状の話には参加者は目頭を抑えました。最後に憲法については「現実を理想に向かって押し上げることが大事だ」と締められました。

 第2部は作家・評論家であり“9条の会”の呼びかけ人の一人である加藤周一氏をお招きし、「私たちの希望はどこにあるのか、いま憲法を考える」と題して講演していただきました。氏は「改憲の必要なし」の立場から、日本国憲法の中でも第9条について各界から出ている改憲論を「9条非現実論」「国連無力論」「押し付け論」「徹底論」の4つに整理し、各論の考え方を紹介・分析し、次に改憲対する対応についてお話されました。

 国連軍・国際軍・他国の人権と自国の人権、主権と占領・進駐などの言葉についての明確な言葉についての考え方も参加者に訴えるものとなりました。

 この後で、「『日本国憲法第9条』を護り、世界に広げよう!」の大会アピールが満場の拍手で採択されました。

雨の中、県内から300名が参加しました 主催者挨拶をする熊谷県連会長 被爆体験を昨日のことように話す竹本成コ氏
憲法9条について講演する加藤周一氏 大会アピールを提案する吉田ユミ子さん
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