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第24回福島県生協大会 熊谷県連会長挨拶
 

 みなさんおはようございます。たいへん天候の悪い中、多数ご参加いただきありがとうございます。日頃から連合会の諸活動に対して、ご支援・ご鞭撻をいただき、また諸活動に対してのご参加、ご協力に心から御礼を申し上げます。

 今回の生協大会は昨年に引き続き、平和の問題を取り上げました。いま焦眉の課題となっている憲法問題をみんなで考えてみようということで今日2つの講演を用意しました。たいへん期待できる内容だと思います。

 お一人は、みなさんはすでにご承知かと思いますが、前日本生協連会長で現在名誉顧問をされている竹本成コさんです。貴重な体験をされているので、感動的な話になると思います。そして9条の会の呼びかけ人であり、高名な作家・評論家の加藤周一さんです。

 生活協同組合がなぜ平和なのかとというと、もともと生活協同組合は一人一人の命を本当に大切にしての前提の上で協同があると考えており、協同組合の根本に命を大事にするという考えがあると思っています。

 そして、平和な社会の中でこそ生活協同組合は発展するし、豊かになる行動ができるものと考えています。

 先の大戦の戦時下では、生協はほとんど窒息させられました。従って、戦後、生協の出発点は「平和の使途たらん」と創立宣言に書いてあり、これは日本国憲法の「戦争放棄」と共通するものと考えます。「平和とよりよき生活のために」は、永年の生活協同組合のスローガンであり、現在もこの原点に立って活動をしています。

 この瞬間にもイラクでは戦争状態が続いています。大量兵器の存在を理由とした戦争だったが、当のアメリカがイラクに大量の兵器がなかったと結論づけた報告を議会に出している。イラク戦争は何だったのかと考える。このような不条理というものが現実に存在しているわけで、何人の子どもが不条理な理由で死んだのか、何人の罪のない人々が命を落としたのか、何百何千という人が避難をしているという実態を私たちはどう考えたらいいのかと思います。

 イラク戦争へ行った米軍兵士の家族で作る「声を上げる兵士家族の会」というものがあるそうで、そこのナンシーレシンという女性が7月にボストンで開かれた平和のための退役軍人の会の集会でのスピーチを紹介し挨拶に代えたいと思います。これはある新聞ですでに報道されたもので、ご存じの方もいらっしゃるかと思います。

 イラクのアルアサドというアメリカ軍のキャンプにいたカミロメフィファという軍曹がいて、こういう言葉を集会で残したと報じています。カミロは命令で捕虜の耳元にライフルを突きつけていたというところから話が始まり、「『私は男の顔にライフルを押し当てた。前にはその母、子、妻がいた。私の歩く脇には機関銃の弾を受けたばかりの罪のない男の頭のない遺体があった。子どもを殺し泣き崩れる兵士を見ました。老人がひざまずき、叫び、両手をそれに突き出しているのを見ました。この戦争は私を永遠に変えてしまった。私は武器を置き、人間性を回復することを選ぶ』といってカミロは2週間の休暇にアメリカに帰り、そのまま兵役を拒否し、その結果脱走罪で禁固1年の罪に服した」、これがイラクの戦争だと思う。

 私は戦争放棄を誓った憲法9条をなくし、日本とアメりカが共に戦争をしようとする動きが現実に強まっていると思う。このカミロの経験を日本の若者に絶対させてはならないと思います。日本のみならず世界の若者にこのような経験をさせてはならないと思います。日本の「戦争の放棄」を放棄するということも絶対に許してはならないと思います。

 生活協同組合は「平和とよりよき生活のために」これからも運動を続けていきたい。みなさんと一緒に頑張りたい。

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