本日『ふくしまユニセフのつどい2003』に集まった私たちは、ユニセフが世界中の発展途上国で果たしている大切な役割について学びました。
日本ユニセフ協会では“中期戦略計画”の下に、次の5つの計画を進めています。
- 予防接種プラス
- 総合的な早期幼児ケア
- 女子教育
- 虐待・暴力・搾取からの子どもの保護
- HIV/エイズとの闘い
世界には、5歳の誕生日を迎えることなく死亡する子どもが1,100万人もいます。
私たちの住む東北地方の総人口(980万人)をはるかに超える5歳未満の子どもたちが1年間に死亡しているのです。 ユニセフは、世界158の国と地域で、子どもたちの生存と健やかな発展を守るため、保険・栄養・水と衛生・教育などの支援事業を実施しています。
去る3月20日、米英軍によるイラクへの軍事攻撃が開始され、圧倒的な武力と情報戦によりイラク国土への爆撃が続けられています。
ユニセフのキャロル・ベラミー事務局長は「戦争では真先に子どもたちが犠牲になる」と訴えています。イラクの人口の半分は子どもたちです。5歳未満の子ども100万人以上が戦争開始前から栄養不良状態にあります。イラクへの爆撃が始まったことで、より多くの子どもたちが、更に困難な状況に晒されることは明らかです。
米英軍によるイラクへの軍事攻撃は直ちに中止すべきです。
私たちは、長年取り組んできたユニセフ活動の一つの成果として、到達点として、日本ユニセフ協会福島県支部設立を9月に控えています。ユニセフの活動を単に“募金”だけに限定するのではなく、世界の子どもたちを救う様々な事業についてより多くの人たちに知っていただき、協力していただくことが重要です。支部の設立は、そのために大きな役割を果たします。
また、戦禍に晒される市民・子どもたちを救うユニセフに活動も、今、緊急に重要さを増しており、私たちの活動はますます大切になってきています。
福島県支部の設立をみんなの力で成功させ、ユニセフの輪をもっともっと大きくし、県内の力を一つにして、世界の子どもを救うユニセフ活動の普及・発展をめざしましょう。
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