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福島県生協連の平成18年度活動計画
 

 福島県生活協同組合連合会の今年度の活動計画について紹介します

写真は第26回通常総会で挨拶をする熊谷会長

はじめに
 

 今年11月、日本国憲法は公布60年を迎えます。「戦争の放棄、軍備および交戦権の否認」を定めた現憲法は、これまで60年間一度として戦火を交えることなく平和を守り続けることが出来た確かな拠り所です。

 この平和憲法が「改正」されようとしています。改正の論点は様々言われていますが、主眼が9条にあることは明白であり、世界に冠たる平和憲法がまさに崩されようとしています。

 小泉内閣がスタートして5年余り、歴代3位の長期政権となっていますが、この間私たちのくらしは良くなってきているでしょうか。格差社会が増幅していると言われるように、一部の富裕層と大多数の国民の差は広がるばかりです。年収2000万円以上の層が増大している一方で、200万円以下の世帯が17%もいるというのが今の現実です。

 私たちは、県内生協12会員の力を合わせ、購買・医療・共済の各分野で組合員の生活を守っていくために各々の活動課題に向けて、また共通の活動課題にむけて協力・協同して運動を進め、発展させていきます。

 県生協連が中心になって発足したユニセフ福島県支部が設立3周年を迎えます。日本大使のアグネス・チャンさんをお迎えして「ユニセフのつどい」を9月に開催し、県内のユニセフ活動を強めていく契機としていきます。

 「食の安全」について法律や制度の改善・充実がこれまで進められてきていますが、これを活かして本当に「食の安全」が確保され「安心」できる水準を目指していかなければなりません。

 国や行政の確かな施策実施を求めていくとともに、私たちの事業における努力も積み重ねていくことが大切になってきています。

 「消費者政策」においては、前法を大幅改正した消費者基本法の成立、県条例の改正を受けて、枠組みの充実が進んできましたが、更に消費者団体訴訟制度(団体訴権)の実現も目前となってきています。運動によって得られたこの成果を活用し、消費者の権利を守り、また消費者被害を縮減させることを目指していくことが必要です。

 診療報酬と介護報酬の改定は、患者への給付抑制と自己負担の増をもたらし、特に高齢者が被る影響は計り知れないものがあります。既に「介護難民」が続出してきています。このように社会保障制度を後退させていく国の政策に反対し、政策の転換・社会保障の充実を強く求めていきます。

 私たちは、各々の主たる事業活動により、組合員の生活を守る活動の充実を図っていくとともに、様々な行政施策の行方・あり方に関心を高め、消費者の立場から積極的に参画し、私たちが望む行政施策の実施、改善・充実を求めて主体的に参画していきます。

 今年度も、次の3つの柱を基本に、組織活動政策委員会をはじめ7つの委員会を中心に、会員生協の強化・発展に貢献できることを目指し、活動を進めてまいります。
 

≪1≫会員生協の組織と事業の強化のために

 福島県生協連加盟の12会員生協の組織と事業の活動を発展させていくために、次の各種委員会等により、お互いの情報交換・活動の検討・交流を行なっていきます。

1、組織活動政策委員会

  1. 組合員活動全般を視野に入れ、課題別の各種委員会に属さないテーマ・課題について検討し、取り組んでいきます。
     
  2. 「環境保全ネットワークふくしま」(JA、漁連、森連、生協連)の今後の活動のあり方について検討を行い、協同組合間で協同して取り組める事柄を深めていきます。
     
    「環境フォーラム2006」は10月に会津若松市で開催します。
     
  3. 行政参画ウォッチャー制度をスタートさせ、県と福島市・郡山市・会津若松市・喜多方市・白河市・いわき市における「行政参画」を積極的に進めていきます。
     
  4. 第26回福島県生協大会の開催と福島県生協連九条の会活動の推進を図っていきます。

 
2、購買生協部会運営委員会

  1. 食の安全推進委員会と協力して、適正でわかりやすい「商品表示」をめざしていきます。
     
  2. 本総会で定める「生活協同組合の自主行動基準」の定着・普及をはかります。またこの「基準」を会員生協で具体化していくための支援を行います。
     
  3. マイバック・マイバスケット利用を進め、レジ袋有料化について情勢の推移を把握しながら対応を検討していきます。 
     
  4. 10月に行われる「グリーン購入推進キャンペーン」(県・うつくしま環境パートナーシップ会議)に全店舗で参加し、グリーン購入の周知・普及を図ります。
     
  5. 「地産地消」を広く捉え、地元産商品の県外への普及も含めて進めていきます。

 
3、医療生協部会

 混合診療の解禁、高齢者医療制度の創設など医療制度はさらに患者負担を強め、営利企業にビジネスチャンスを提供する方向に改悪されます。

 過去に例のない大幅なマイナス改訂で、特に療養病床では一億円にものぼる収益ダウンが経営を直撃します。介護保険では施設の報酬は若干是正はあるものの昨年引き下げた影響は回復されませんでした。医療生協の特徴を生かして経営を守ることが焦眉の課題です。

 平和を守り、健康を地域ぐるみで守るために全国300万人組合員実現を福島県でも推進します。憲法を守るたたかいは、人権を保障する憲法という視点でもわたしたちの生活と事業、まちづくりに生かし運動をすすめます。

  1. 医療保障制度をまもる運動をすすめる
     
    住民健診については各市町村のアンケートによる実態調査を具体化します。
     
  2. 購買生協とともに暮らしの助け合いを進める
     
    県連福祉活動委員会での活動、各地方での連携活動をすすめます。
     
  3. 健康を守る取組みをすすめる
     
    健康チェック活動、住民や働く人々の健康づくり、健康相談、生活相談を引き続き行います。健康づくりのリーダー養成をすすめます。
     
  4. 各地域で医療と福祉のネットワークや、住民の自主的な組織や福祉施設つくりを推進する支部を単位に地域の自主的な組織とも連携しながらネットワークを推進します。

 
4、女性理事クラブ

  1. 改称2回目となる第13回生協役員セミナーを福島市会場で11月に計画します。
     
  2. 福島県と6つの市(福島、会津若松、郡山、いわき、白河、喜多方)への行政参画を進める中心的役割を果たしていきます。

 
≪2≫組合員のくらしを守る諸課題を進めるために

1、食の安全推進委員会

  1. 一昨年から始めている「食品表示」の調査活動を継続し、生協が扱う食品について組合員にとって利用しやすい、商品選択に役立つ、商品特性を正しく伝える「表示」に改善できることを目指して進めます。
     
  2. 県や市等の行政が進める「食の安全」に積極的に関わっていきます。
     
    行政参画ウォッチャー制度の取り組み、リスクコミュニケーションへの参加、その他
     
  3. 「食の安全」の取り組みレベルを向上させるため、学習会や関連施設の見学会などを企画し、実施します。

 
2、福祉活動推進委員会

  1. 「ふくしdeまちづくり」の活動を各生協で定着させ、発展させていきます。
     
  2. 地域福祉計画がどのように立案され、実施されているかを調べ、私たちの活動との接点を見出していきます。
     
  3. 各市持ち回りで「○○市の地域福祉を聴く会」を行い、行政施策について理解を深めるとともに、生協の活動について紹介していきます。
     
  4. 社会福祉協議会との関係作りを進めていきます。

 
3、ライフプランニング推進委員会

  1. 第14回ライフプランニング交流会を6月22日に会津若松市文化センターにおいて行います。
     
  2. テーマは「おもしろく生きよう!人生100年を豊かにする生活設計」として、いちのせかつみ氏(生活経済ジャーナリスト、ファイナンシャルプランナー)を講師に、グループワークも含めて行います。

 
4、ユニセフ推進委員会

 昨年度に引き続き、福島県支部の活動を支えながら、会員生協のユニセフ活動がより充実するよう目指していきます。

  1. 福島県支部設立3周年記念「ユニセフのつどい2006 in ふくしま」
    9月23日(土)福島県文化センター大ホール
    記念講演「みんな地球に生きる人」アグネス・チャン
     
  2. 各地区巡回「ユニセフ写真展」6〜7月
     
    福島市、郡山市、白河市、会津若松市、いわき市の5市で、各地域のユニセフ県支部役員と生協との協力で行ないます。
     
    写真展の開催と合わせて、そこの地域での交流会の開催を目指します。
     
  3. ユニセフ委員や平和委員等を対象にユニセフリーダー研修交流会を11月に行います。
     
  4. ユニセフ写真展「同じ地球の空の下」が 「日本ユニセフ協会・全国新聞社事業協議会・開催地の加盟新聞社」の共催で計画されていますので、成功するように協力していきます(田沼武能氏、桃井和馬氏、高橋邦典氏、渋谷敦志氏 4人の写真家の作品)
     
  5. 第28回ハンド・イン・ハンドを12月17日(日)に福島市・郡山市・喜多方市・白河市の4市で実施します。生協以外の参加を高められるよう追及します。

 
5、第25回県生協大会

  1. 「日本国憲法」をこれまで2回の大会で取り上げ、生協あるいは友誼組織での運動を盛り上げる契機としてきたことをふまえ、今年の大会では「憲法9条」に限らず、教育基本法や医療・福祉の後退等も含めた内容をテーマとして計画します。組織活動政策委員会において具体化について検討していきます。

 
6、平和とくらし

  1. 「平和憲法・九条」を守る運動に引き続き取り組み、「福島県生協連九条の会」の輪をもっともっと広めていきます。
     
  2. 「福島県九条の会」「憲法をいかす福島県民の会」との協力・協働の関係を強め、全県的な運動高揚を目指していきます。また「平和憲法・九条を考える全国生協組合員ネットワーク」と連携した取り組みも進めていきます。
     
  3. ヒロシマ・ナガサキ行動、沖縄戦跡・基地めぐりへの参加を今年も行います。
     
  4. 一人芝居「エリカ」の上演成功のため、実行委員会に入り協力していきます。
     
  5. 医療や福祉、社会保障等の後退を許さない運動を、医療生協が中心になり、生協全体で取り組んでいけるよう目指します。
     
  6. 消費税率の引き上げをはじめ、私たちの生活をを大変にする政策には反対していきます。
     
  7. 政府・マスコミ主導の情報誘導に負けない世論形成を目指し、草の根的な発信(新聞投書欄への投稿、HPでの発信等)や様々な方法により進めます。

 
≪3≫協同組合間の協力・協同、地域社会や他団体との協力・協同を進めるために

1、生協間の協力・協同

  1. 県生協連を構成する12会員生協の協力・協同を、理事会・常任理事会の機関会議による意思統一と7つの推進委員会の活動により進めていきます。
     
  2. 会員生協の周年行事等を紹介し、近隣生協を中心に協力しあう関係作りを進めます。

 
2、他の協同組合との協力・協同

  1. 農協・漁協・生協・森林組合の4協同組合で構成する「環境保全ネットワークふくしま」による「環境フォーラム2006」を10月に開催します。
     
  2. 「地産地消」を推進する立場から、協同組合間の協力・協同を目指します。

 
3、友誼組織との協力・協同

  1. 福島県労働福祉協議会を中心に、友誼組織・団体との協力・協同関係を大切にし、深めていきます。
     
  2. 友誼組織からの協力要請には、積極的に応えていくようにします。

 
4、地域社会(行政)との協力・協同

  1. 昨年度に準備した「行政参画ウォッチャー制度」を福島県と福島市・郡山市・会津若松市・喜多方市・白河市・いわき市の6市でスタートさせます。
     
  2. 福島県社会福祉協議会及び各地域の社会福祉協議会との協力・協同関係を深め、恒常的な連携ができるよう目指していきます。
     
  3. 行政関係からの呼びかけのある企画・行事に積極的に対応し、生活協同組合の活動をアピールしていきます。
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