福島県生活協同組合連合会 home
福島県連ニュース 福島県生協連とは 福島県連の活動 会員生協ファイル 活動方針 掲示板
HOME > 福島県連ニュース
福島県連ニュース

アピール

21世紀を『平和の世紀』にするために

 私達が生きてきた20世紀は「戦争の世紀」と言われるように、2つの世界大戦と多くの戦争により幾百千万の人々が義性になった時代でした。

 広島と長崎に投下された原子爆弾は一挙に27万4千人もの尊い人命を奪い、今に至るも被爆された方々の苦しみは消えておりません。

 ナチス・ドイツが作った強制収容所・アウシュビッツでは、わずか4年半の間に150万人もの尊い命が奪われていきました。

 第2次世界大戦以降も世界の各地で戦争が絶えることなく続き、一昨年の9.11世界貿易センタービルへのテロ攻撃は「平和の世紀を」と願った世界の人々の期待を打ち砕くものでした。

 これを期にアメリカは主導的にアフガニスタン・イラクに対する「報復」戦争を行い、イラクでは泥沼化しています。「戦争の世紀」は21世紀にも引き継がれようとしています。

 日本は、「国権の発動たる戦争と武力の行使を永久に放棄する」という明確な憲法第9条をもって戦後をスタートしました。国と国との紛争解決にあたり、その手段として「戦争」を一切放棄し軍備を持たない、国の交戦権を認めない、というのが日本国憲法の規定・精神であり、これこそ世界に誇れるものです。

 しかしながらこの半世紀の間に平和憲法の精神は骨抜きにされ、「有事法制」の下に「戦争をする国」に変質させられてきています。今や「アメリカが作り出す有事」を自動的に有事として「共有」する方向へと進みつつあります。

 戦後日本が国づくりの基軸としてきた「多国間の協調によって世界秩序を維持する」という国際協調主義も、アメリカ・ブッシュ政権による「力によって米国が掲げる価値を実現しよう」とする歩調に擦り寄ることで、急速に変化してきています。

 日本は世界唯一の被爆国として、半世紀前に、正に「永遠の非戦を求めて」スタートしたことを忘れてはなりません。世界平和に貢献する日本の道は、アメリカ主導の力の論理・世界戦略に同調・協力することではないのではないでしょうか。

 「世界はゆっくりではあるが、国際法理と国際協調による全員参加型の秩序形成の時代に向いつつある」といわれます。この価値観の実現こそが「戦争の世紀」であった20世紀から『平和の世紀』21世紀に転換できる道筋であります。

 『平和とより良き生活のために』―これは私たち生活協同組合が、戦後の生協運動で一貫して掲げてきた価値・スローガンであります。

 この価値・スローガンをしっかりと受け継ぎ、21世紀を『平和の世紀』に転換するために協同しましょう。第23回福島県生協大会に参集した私たちはこの事を確認し、63万生協組合員の皆さんに・212万県民の皆さんに、広く訴えていきましよう。

平成15年10月22日

第23回福島県生協大会 参加者一同

戻る
E-MAIL 福島県生活協同組合連合会|〒960-8105福島市仲間町4-8ラコパふくしま4F Copyrigh (C)Fukushima Kenren All Rights Reserved.