「ユニセフのつどい2005 in ふくしま」が開催されました(2005年10月31日)
日本ユニセフ協会福島県支部は毎年、1年間の活動の成果を共有し、ユニセフ活動を更に充実・発展させるよう、ユニセフ会員や募金協力者・一般市民に呼びかけ「ユニセフのつどい」を開催しています。
今回は、(財)日本ユニセフ協会福島県支部と福島県生協連の共催、日本生協連の協賛、福島県、福島市、福島民報社、福島民友新聞社から後援していただくという形で行なわれました。
昨年暮れに発生したスマトラ沖地震津波の被災者へのユニセフの支援について、その報告を国内3ヶ所(東京、神戸、福島)で行う一環として開催されました。福島県内だけでなく広く県外にも呼びかけて開催し、北海道や宮城県・山形県からも参加があり、約150名の参加者でテーマ「市民レベルの災害支援のあり方を考える」を深めました。
ここ数年、日本でも世界の各地でも地震や台風・水害などの自然災害が多発し、中でも開発途上国の災害はその規模で大きなウエイトを占め、逐次ユニセフは逸早く救済・支援の活動が始められています。
このような状況から今年の「ユニセフのつどい」は福島テルサを会場に、実際に災害支援に携わってこられた方からの報告とパネルデスカッションにより、参加者が皆でテーマについて考える企画としました。
内容は、「ユニセフ・スマトラ沖地震津波の支援活動報告」、「福島からの支援活動報告」、「パネルデスカッション『市民レベルの災害支援のあり方を考える』」の3つの構成となりました。
「ユニセフ・スマトラ沖地震津波の支援活動報告」はユニセフ東アジア太平洋地域事務所の緊急計画担当官の西嶋礼子さんから、現地の資料映像をもとに被害の実情・支援の現状などが詳しく説明されました。
「福島からの支援活動報告」では、新潟県中越地震被災地へ支援に行った3団体の代表、福島大学大学院生佐藤友子さん、ボーイスカウト福島第5団藤田光昭さん、生活協同組合コープあいづ土田弘之さんから、現地での実際の支援活動、今後の課題などが発表・報告されました。
「パネルデスカッション『市民レベルの災害支援のあり方を考える』」は、コーディネーターに、自ら災害ボランティア活動に取り組む福島大学行政政策学助教授の鈴木典夫先生、パネリストにユニセフの西嶋礼子さん、宮城県社会福祉協議会災害体制整備担当北川進さん、NPO法人ハートネットふくしま理事長吉田公男さん、日本生協連医療部会事務局長藤谷恵三さんをお迎えしました。
パネリストからはそれぞれが係わってきた災害支援の活動と被災地で要請される支援、今後の支援のあり方などが論じられ、災害地現場でボランティアとして活動される四氏とコーディネーターの生の想いを聞くことができました。
会場の参加者からは「ライフラインは人と人のつながり、人と人のパイプだという話は感動した」「人として何を考え、行動するのかを考えさせられた」「生き生きとした活動報告を聞いて福島もたいしたものだ、と改めて感じた」などの多くの感想がありました。
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“ユニセフ福島県支部の歌”
が披露されました |
西嶋礼子さんによる
スマトラ沖地震津波の支援報告 |
新潟で子どもたちを支援した
福島大学 佐藤友子さんの報告 |
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支援を報告する
ボーイスカウト福島第5団 藤田光昭さん |
生協での支援活動を報告する
土田弘之さん |
「市民レベルの災害支援のあり方を考える」
をテーマとしたパネルデスカッション |
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