「子育て支援学習講演会」が開催されました（２００４年１２月１６日）

　１２月１６日、福島市の労金ビル５階大ホールにおいて、会員生協の福祉活動を担当する理事や委員さん、職員を対象に「子育て支援学習講演会」が開かれました。

　子育て支援活動は会員生協の中でも、これから立ち上げようとする生協や、すでに取り組み始めた生協など進度の違いはあれ、各地域でその必要性が議論されています。

　今回の学習会は、現在進行中の生協にはさらに意義と内容を深めるために、これから取り組みを考えている生協には、子育て支援の意味するものと実践活動を理解していただくために開かれました。

　講師には、臨床心理士・東京家政大学の永田陽子先生、みやぎ生協子育て応援活動事務局の菊地節子さんをお迎えしました。

　永田先生からは「カナダの子育て支援をめぐる状況と子育て支援の意味」と題して、なぜ今、子育て支援が必要なのかという日本の状況、先生が調査活動をしている先進的な子育て支援の国カナダの取り組み、そして日本の文化を生かし社会風土になじむ子育て支援、さらに生協で取り組む際の方法・留意点などについて、わかりやすくお話していただきました。

　菊地さんからは、１９９９年の「子育て教育問題でみやぎ生協ができることを検討するプロジェクト」の立ち上げから現在にいたるまでの活動のようすを、資料を交え詳しくお話していただきました。また、「隣県なのでぜひ活動のようすを見に来て下さい」とのお誘いもいただきました。

　参加者からは、「カナダのボランティアと子育ての関係のすばらしさを知ることができた」「子育ては親育てと思った」「私たちのスタート時の問題意識は間違っていなかった」「地域のニーズに合ったことを進めていく大切さを再認識した」「みやぎ生協に見学に行きたい」など多くの意見がありました。

講演する臨床心理士・東京家政大学永田陽子先生	みやぎ生協子育て応援活動を話す菊地節子さん
熱心に聴き入る参加者のみなさん	県内から９生協３６名が参加しました