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福島県連の活動

「環境フォーラム2006」が開催されました(2006年10月25日)

 今年で11回を迎える「環境フォーラム」が「環境フォーラム2006」として福島県の後援をいただき、10月25日に会津若松市のウェルサンピア会津を会場に開催されました。

 今年のテーマは「田んぼの生き物調査から見えてくること」として、現在福島県のJAが取組んでいる「田んぼの生き物調査」が何を意味し、何を目指し、環境へどのような係わりを持つのかについて学ぶことになりました。

 講師にはJA全農SR事務局長の原耕造氏をお招きし、「田んぼの生き物調査が目指すもの」と題して講演していただきました。

 原氏は「現在、人類が直面している課題」「WTOの機能と農業の多面性議論の限界」「環境と農業の両立を図る緑の政策に転換したEU」「競争原理による農政から転換した韓国」「環境問題が意識されてきた背景」「生物多様性保全や自然保護活動に取り組む企業のCSR活動が農業を支える時代」「新しい協同組合の形態」などの項目立てで講演されました。

 今、世界はさまざまな問題を抱えているが、諸課題解決のキーワードは農業であり、食糧問題と農業問題は切り離すことは不可欠なこと、第2次世界大戦後のヨーロッパの食糧自給率の向上、そして輸出国への転換によるウルグアイラウンドによる課徴金と転作奨励金の直接払いへの変更の歴史の流れ、同じように韓国での環境農業政策への転換などが話されました。そして、人間中心の価値観からヨーロッパや韓国に見られる自然を含めての価値観へのパラダイムシフトは日本の農業にも早急に必要なこと、人間も生物多様性の中に組み込まれているという認識が必要であり、日本の協同組合も新しい視点でこれらの課題に取り組まなければならないと訴えられました。

 続いて、JA福島県青年連盟幹事長の吉田武幸氏から既に取り組まれている県内一斉の「田んぼの生き物観察会」についての経過報告と、これからも継続される観察会についての協力・参加が呼びかけられました。

 この後、各参加協同組合から活動報告や講演に対する質問が数多く出され、盛況のうちに閉会となりました。

 両氏の講演から、やはり時代は農業のみならず、すべての場において、環境という概念に真正面から向き合って考えていかなければ、新たな未来はないのではないかという思いに参加者全員が駆られました。

開会挨拶をする環境保全ネットワークふくしま
熊谷純一会長
講演するJA全農SR事務局長 原耕造氏
原氏には詳しく丁寧に講演していただきました 「田んぼの生き物観察会」報告をする
JA福島県青年連盟幹事長 吉田武幸氏
講演に聴き入る県内協同組合の皆さん
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