「環境フォーラム2003」が開催されました(2003年10月8日)
10月8日、環境保全ネットワーク福島に加盟する県内の協同組合から130名の会員が参加し、「環境フォーラム2003」が福島市の県文化センター2階研修室において開催されました。
「福島県猪苗代湖及び裏磐梯湖沼群の水環境の保全に関する条例」の今年度からの完全実施、おいしい米づくり、沿岸漁場の水質保全などが時代の趨勢となった中で、今年は「水」について改めて学習し、私たちの今までの「川や水」に関する活動がどのような意味を持っていたのかを確認し、またこれからの活動はどのようにあるべきかの方向性を得るために行なわれました。
講師には福島県自然保護協会会長の星一彰先生と福島県生活環境部水環境参事の新妻敏彦氏をお迎えし、星先生には「福島県の水環境をめぐる現状と問題点」、新妻氏には「『福島県猪苗代湖及び裏磐梯湖沼群の水環境の保全に関する条例』制定を中心とする福島県の取組み」と題して講演していただきました。
星先生からは、絶えず豊かな水が作られるためにはブナなどの広葉樹の森林の作用が深く関わっていることや森林の乱伐は水の生成のみならず、植物・動物・魚などの生物多様性の低下をまねくこと、自然を利用する場合は自然のバランスを崩さないように手を加えること、環境保護には学校での自然保護教育、また生涯学習としての環境教育が大切と講演されました。
新妻氏からは、人間と水についての関わりについて古代からの歴史的な経過と水の大切さ、猪苗代湖や裏磐梯湖沼群の水質保全のみならず、すべての水は未来からの預りものとして向き合うことの大切さが講演されました。
お二人の講演からは、自然と一緒に生きていく私たちにとって、それぞれの協同組合の仕事の中で、またそれを超えて相互に理解し、協力協同して自然環境に向かわなければならないことを学びました。
|
|
開催挨拶をする環境保全ネットワーク福島熊谷会長 |
水と森林、生物多様性について講演する星先生 |
|
|
水は未来からの預り物と講演する新妻氏 |
130名の会員の参加がありました |
|
講演後県内4つの地域会議から「水環境を守る私たちの取組み〜これまで&これから」が報告されました。 |
|