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福島県連ニュース

各会員生協の組合員・役職員の皆様、明けましておめでとうございます。

 2022年も新型コロナウィルス感染症が終息する気配も見えない中、各会員生協の皆さんにおかれましては、組合員と地域の暮らしを支えるために、事業活動と組合員活動に工夫を凝らして取り組んでこられてきたことと思います。改めて、各会員生協の皆さんのご努力に、心から敬意を表します。ご苦労さまです。

 新しい年を迎え今年は良い年でありたいと毎年思いますが、今年は昨年にもまして将来への不安を抱かざるを得ない年明けのように感じています。

 第8波まで押し寄せている新型コロナウィルス感染症は未だ終息する気配もなく、医療福祉従事者の負担への対応や生活者の健康を守ることよりも、経済を回すことが優先されているようにしか感じられません。

 また、電気料が高騰していることを理由に、原子力発電所の再稼働及び新設への方針転換は、東京電力福島第1原発の教訓を忘れ、核のゴミの問題解決にも全く触れず、老朽化した原発の再稼働がいかに危険なことがわかっているにも関わらず、ここに来てまたも「安全神話」を謳っていることに、怒りさえ覚えます。背後には「原子力ムラ」の力が働いていると思います。

 さらには、歴代の内閣さえ踏み込まなかった敵基地攻撃を可能とする防衛力強化の問題、そして75歳以上の後期高齢者の医療費と介護保険料の負担率2倍化など、今と将来の暮らしに大きな不安を抱かざるを得ません。

 今、全世界の協同組合では、昨年のICAソウル大会で、1995年のマンチェスター大会で採択された「協同組合のアイデンティティに関する声明」について、改めて定義・価値・使命といったアイデンティティについて協議していくことが確認されました。県内では、昨年末の12月12日に開催された「絆シンポジウム」と翌13日の「絆塾」では、県内の協同組合関係者と福島大学の学生も一緒に、福島県のこれからの協同組合のアイデンティティを土台に、何ができるかについて、深め合いました。

 原材料やエネルギー価格の高騰で暮らしが厳しくなっていますし、新型コロナウィルスの問題をはじめ、地球環境の問題、平和の問題、貧困と格差の問題、年金・社会保障の問題、原発の問題など、私たちの暮らしを取り巻く課題はたくさんあります。人手不足の中で激化する業態を超えた競争、人口減・高齢化など事業環境もまた多くの課題と直面しています。

 不透明感は拭えませんが、今年も引き続き、組合員と役職員、そして様々なステークフォルダーの方々との関係性を深めながら、協同組合の価値と使命に確信をもって、心を寄せ合って元気に活動していきましょう。

2023年1月 福島県生活協同組合連合会 会長 吉川 毅一

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