去る10月19日(水)13:00から、「第41回福島県生協大会-2030年に向けた組合員参加のあり方に関する提言について学ぶ-」が、一般社団法人福島県労働者福祉基金協会の協力で開催されました。
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司会 岡崎 香織 理事 |
今回も、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、昨年に引き続きZoomをつかったハイブリッド型としました。
ラコパふくしまをメイン会場に、会津会場、いわき会場、郡山デポ会場、県南会場、郡山センター会場、会員生協会場の7会場と個人参加を結び、128名の方々にご参加いただいての大会となりました。
開催主旨については、「組合員参加のあり方は、まさに生協そのもののあり方です。組合員加入と事業の利用から、活動や組織運営、機関運営への参加、そして組合員の総意に基づく意思決定まで組合員の参加のあり方次第で、その生協の事業や活動のあり方から風土やガバナンスなど、生協の礎となるところまで含めた、生協の未来のあり方も変わっていくものと考えます。
この提言を学ぶことを一つの契機として、あるいは話し合いの呼び水として、それぞれの生協の組合員参加について、参加者一人ひとりが考え、みんなで話し合うことができたなら、そして、よりよい組合員参加の未来をつくっていくことにお役立ちができればと考えます」としました。
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吉川 毅一 会長 |
大会は、まず主催者である福島県生協連吉川毅一会長より、Zoomで県内各会場の参加者に向かって、以下の挨拶がございました。
「第41回の福島県生協大会に、メイン会場のラコパふくしまでご参加のみなさん、サテライト会場のいわきと会津でご参加の皆さん、そして県内各地の会員生協の会場でご参加の皆さん、こんにちは。
県生協連の会長を仰せつかっています、コープあいづの吉川です。
今年の生協大会も、昨年に続き、県内の会場をWEBでつないでの開催となりましたが、よろしくお願いします。
新型コロナウィルス感染症も第7波の山を越え、新規感染者数は減少しておりますが、これからインフルエンザが流行する季節に入りますので、まだまだ安心できる状況ではありません。
この間、各会員生協の皆さんにおかれましては、不安を抱えながらもそれぞれの地域で、事業活動と組合員活動に工夫を凝らして取り組んでこられてきたことと思います。改めて、各会員生協の皆さんのご努力に、心から敬意を表します。ご苦労さまです。
今回の生協大会は、ご案内のように、「2030年に向けた組合員参加の在り方に関する提言に学ぶ」というテーマで開催します。
日本生協連は、今年2月に、「組合員参加に関するあり方検討委員会」で検討を重ねてきた、組合員参加のあり方に関して、提言をまとめました。
組合員は「出資、利用、運営」を原則として、日常的に生協の事業を利用したり、活動に参加したり、意見や要望を出したり、商品の使い方を交流したりするなど、生協と組合員の様々な関わりを通して参加しています。
2021年度の生協組合員意識調査によれば、生協組合員の平均年齢は、59.0歳と過去最高になり、高齢割合がさらに増えていることや、各世代で就業割合が増加し、30〜40代の若い世代では、75%以上が就業しているという実態です。
一方で、こうした状況の影響もあってか、生協の活動に参加したことのある組合員の割合は12.9%と減少しています。
人口減少、高齢化などの社会環境の変化と、組合員の生活様式も多様化する中で、今までのしくみや活動のあり方では、ますます参加が減少してしまい、活動の中心となる委員さんや総代や組合員理事を担える人もいなくなってしまうのではないか、という危機意識はどの生協も抱えていると思います。
本日は、「あり方検討委員会」の事務局として携られた日本生協連の永井雅子さんに、提言について解説していただき、これからの組合員参加と組織のあり方について、各会員生協のしくみや制度の再設計の必要性もふくめ、今日ご参加の一人一人が考え、それぞれの生協で話し合う機会にできればと思っています。
今、福島県生協連でも今後の県連の役割りとそれを実践していける組織体制について検討をしていますので、そうしたことを考える上でも大切なことだと考えています。
限られた時間ではありますが、有意義な生協大会になるよう、どうぞよろしくお願いいたします。
本日は、ご苦労さまです。」
挨拶の後、早速「2030年に向けた組合員参加のあり方に関する提言について学ぶ」というテーマで、日本生協連組合員活動グループの永井雅子様より、講演をいだきました。
資料はこちら(PDF:3.15MB)
《プロフイール》
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永井 雅子 様 |
■1990年代(ちばコープ)
- 家計簿活動の担当
- 組合員と一緒にいろいろつくってきました
- 「親子コンサ-卜」閑古鳥だった⇒委員会形式に満員御礼!
- 組合員参細こよる「本の売り場・リクエストMYBOOK」編集
- 組合員向け「傾聴講座」事務局⇒傾聴電話NPO化
- 組合員の「力」を発揮する機会「わたしの講座」立ち上げ
■2005年から現コ-プデリ連合会宅配営業企画部
- 本誌統一、ちいきげんき、Vie Nature 媒体開発
- EC、コミュニティ開発・運用⇒商品開発
■2020年日本生協連出向 全国の組織課題を支援することに
- 2020年4月 いきなりコロナ禍⇒つながりの危機活動 活動・参加を止めない!
- 『ウィズコロナ×活動再開ニュース』24号まで発行
- 非同期・分散型の参加の形に着目
- 2021年「2030年に向けた組合員参加のあり方検討委員会」事務局
- 2022年DX課題
講演後、進行の都合上、メイン会場から、福島医療生協の齋藤和衛様、福島医療生協の佐藤綾子様、会津会場から、コープあいづの増井泰子様、いわき会場から、パルシステム福島の阿部恵子様、同じくパルシステム福島の今田君枝様から、発言のお申出を受け、永井様からコメントをいただきました。
その後、お申出のあったコロナ禍の中で、がんばっている会員生協の代表の方々から、組合員活動で工夫されていることや、今後の課題、事業の状況などの報告をいただき、2022年度後半戦に向けた活動交流の場としました。
《報告のお申出のあった方》
- きらり健康生協の矢内 雅人 様
- 資料はこちら (PDF:2.02MB)
- コープあいづの五十嵐 恵 様
- 資料はこちら (PDF:369KB)
- パルシステム福島の池端 美雪 様
- 資料はこちら (PDF:0.99MB)
第41回生協大会アンケート結果はこちら(PDF:628KB)
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