2022年7月7日(木)、福島市の飯坂町「パルセいいざか」を会場に、「第100回国際協同組合デー記念フォーラム」が開催され、地産地消ふくしまネットの構成団体を中心に、幹事役員及び会員団体より役員、中堅職員等約100名が参加をいたしました。
今年の世界共通のスローガンは、「協同組合はよりよい社会を築きます」(英原文"Cooperatives Build a Better World")とし、開催趣旨を以下の通りとしました。
「ICAでは、2021年12月のICAソウル大会を起点に「協同組合のアイデンティティに関するICA声明」(定義・価値・原則)についての世界的な協議をスタートさせ、共通の倫理的価値を土台に、世界的に合意された原則を持つ、唯一の事業体のモデルである協同組合が、いかによりよい社会を築いているかについて、広く伝えていくよう呼びかけることを提起しました。
地産地消運動促進ふくしま協同組合協議会(地産地消ふくしまネット)としても、協同組合のアイデンティティについて、当協議会として実践してきた具体的な活動と結び付けながら理解を深め、記念となる第100回目の国際協同組合デーを祝うとともに、よりよい社会づくりに向けた協同組合の貢献を福島から発信いたします。」
初めに、主催者を代表して、地産地消ふくしまネットの管野啓二会長(福島県農業協同組合中央会 代表理事会長)より挨拶があり、続けて、「国際協同組合デー第100回を記念して」と題し、国際協同組合同盟(ICA)のアリエル・グアルコ会長と岸田文雄首相からのビデオメッセージを放映しました。
その後、「協同組合のアイデンティティとは」と題して、摂南大学農学部の北川太一教授より基調講演をいただき、ロシアのウクライナ侵攻により食料問題が顕在化していることを踏まえ、協同組合が果たす役割が重要になってくることやSDGsに関する協同組合の取り組みについてご説明いただきました。
基調講演の後、北川教授に加え、地産地消ふくしまネットの小山良太幹事(福島大学食農学類教授)と、同じく地産地消ふくしまネットの林 薫平事務局(福島大学食農学類准教授)の3名で鼎談を行いました。
鼎談では、東日本大震災の後、福島県では全国の協同組合の支援で、水田などの放射線量確認作業が行われたことなど、協同組合間協同のモデルになった事例が紹介され、北川教授からは、福島県の協議会活動は先進的で、次世代につなぐことが重要であると、貴重なご意見をいただきました。
最後に、地産地消ふくしまネットの吉川毅一副会長(福島県生協連会長が、「次回は12月に絆シンポジウムの開催を、郡山市の磐梯熱海で予定していますが、それぞれの協同組合で、ありたい姿や目指すべき姿を深めていただいて、それを持ち寄って、これからの福島の協同組合間連携や協同組合に関わる人たちの運動にいかしていくことを、皆様とともに確認することができました。」と、閉会の挨拶を述べ、終了となりました。
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