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2018年度絆シンポジウム

福島大学食農学類開設記念

「森」「海」「農」をつなぐネットワークづくり〜

 去る11月30日(金)、「2018年度絆シンポジウム」を福島大学で開催しました。

 2010年度に「絆で創る!ふくしまSTYLE〜地消地産と協同組合の役割〜」と題して開始してから、震災を経ても途切れずに毎年継続してきているこの絆シンポジウムですが、今回は、「森・海・農をつなぐネットワークづくり」と題して開催し、関係者など多数の方が参加しました。

 シンポジウムの前半では、今年4月に開学する福島大学食農学類のメンバーが4つの報告を行いました。

 第一報告として、金子信博教授から、基調となる報告がされ、とくに、循環型の復興をめざしていく視点や、SDGs(2030年までの持続可能な開発目標)の考え方から、生産と消費をつなぐ「地産地消」が大事であるとの結論づけがされました。

 第二報告として、林 薫平准教授から、福島県内の地産地消の仕組みによる沿岸漁業の復興が提案され、さらに、森林を保全することで里海を再生していくことができることから、JFと森林組合の協力が今後は不可欠であるとの報告がありました。

 第三報告として荒井 聡教授から、第四報告として望月翔太准教授から、農村の集落に焦点を当て、米や野菜・果物、里山の林産物、畜産物や、捕獲した野生動物なども含めて、「地産地消」の考え方を生かして活用し、集落が元気になっていく必要があるとの主張があり、岐阜や新潟の取り組み事例が紹介されました。

金子信博教授 林 薫平准教授 荒井 聡教授 望月翔太准教授

 以上の報告を踏まえて、後半のパネルディスカッションでは、各協同組合の代表者が相次いで発言し、食農学類への期待が語られました。

 JAふくしま未来の菅野孝志組合長からは、森から海まで、4つの協同組合と福島大学が一丸となり、エネルギーも含めた地産地消をより積極的に推進することにより、福島県民としてまとまっていく強い基盤を協同組合が主体となってつくっていく必要があるといったことが述べられました。

 県生協連の吉川毅一会長からは、生協としても、地産地消を今後も積極的に進めていくとともに、子どもたちが安心してのびのび遊んで育つことができる農村部の環境を協同組合と福島大学で協力してつくっていきたいとして、猪苗代町での森林組合との連携などが紹介されました。

菅野孝志氏 八多宣幸氏 松本秀樹氏 吉川毅一氏
小山良太教授

 座長を務めた小山良太教授からは、2010年度の第一回絆シンポジウムで議論した「地産地消メニュー」の中身が紹介され、私たちの運動の原点を確認したうえで、2019年度には、福島県産の農産物、水産物、林産物で、具体的な商品やメニュー作成に着手していく構想について述べられ、次回の絆シンポジウムでは、発足した福島大学食農学類として、その成果の第一弾を発表することが約束されました。

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