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絆で創る!!ふくしまSTYLE〜地消地産と協同組合の役割〜(2010年11月15日)

 去る11月15日(月)10:00より、コラッセふくしま多目的ホールを会場に、福島大学協同組合ネットワーク研究所と地産地消運動促進ふくしま協同組合協議会の共催による、初めてのジンポジウム「絆で創る!!ふくしまSTYLE〜地消地産と協同組合の役割〜」が、開催されました。

〜庄條会長〜
〜高瀬氏〜

 JAグループ、生協グループ、漁連グループ、森連グループ、行政関係者、大学関係者など各界から約250名の参加者がありました。

 主催者を代表してJA福島五連の庄條コ一会長の挨拶、実行委員会を代表して福島大学協同組合ネットワーク研究所の高瀬雅男所長(福島大学行政政策学類教授)の挨拶、福島県を代表して技監の挨拶の後、基調講演として、北海道地域農業研究所顧問・北海道大学名誉教授の太田原高昭氏が、「地産地消と協同組合間協同の実践課題」と題して、講演されました。

 太田原氏からは、国際協同組合運動の重要課題と不振にとどまっている現況や北海道における協同組合間協同、協同組合事業と地産地消の具体的事例とその効果についての紹介、協同組合セクターの役割や福島県の産地としての強み、地産地消・協同組合間協同の到達点と課題等について、話がされました。

〜太田原先生〜

 事例報告として、北海道大学農学部食料農業市場学講座准教授の坂爪浩史氏が、「北海道における協同組合間の事業連携」と題して、講演されました。

 坂爪氏からは、北海道を事例とした地産地消を深化させるための協同組合間協同のあり方やコープさっぽろの歩みを紹介しながら、現在の生鮮食品調達チャネルについての説明、根強い消費の地域性により地区別仕入れが強化されており、従来型産直と地産地消の両立は困難といった仮説などコープさっぽろの全道チェーン化と生鮮食品調達システムについて、インショップ型提携・卸売市場等を利用した緩やかな産直の紹介と説明、コープさっぽろと北海道漁連との提携、漁協産直魚市、道漁連・野付漁連との三者間協定の紹介と説明、多品目を活かした提携関係の構築、産地側からの発信力、原料の地元化等の提案などがありました。

〜坂爪氏〜
〜斉藤氏〜

 福島県における実践報告として、JA新ふくしまの斉藤隆営農部長から、JA新ふくしまや農産物販売の概況について説明した後、様々な取り組みを紹介。特に農産物直売所の取り組みについて重点的に説明し、順調に成長しているものの近年は伸び悩んでいること、今後の方向性が報告されました。

 次に相馬双葉漁協総合対策室室長の寺島英明氏より浜の取り組みをお話いただきました。

 まず福島県における水産物流通の現況が「非地産地消」であり、鮮度維持やブランド化については全く考えられていないなどの問題点について説明されました。次に相馬双葉漁協総合対策室による地域内流通の取り組みを紹介し、「ダイレクトに消費者・生協・スーパー等に顔の見える販売をしよう!海からの情報を消費者に伝えよう!」と県内の消費拡大に向けての対策を報告されました。そして最後に浜単独ではなく、森や農、街との連携・協同による県内全体の第一次産業活性化や食生活の提案の可能性を提示されました。

〜寺島氏〜

 そして次に財団法人福島県きのこ振興センター指導課長の熊田淳氏より、自然栽培きのこの首都圏および海外販路開拓を目指した取り組みについてや自然栽培きのこにおける地消地産の課題を報告。きのこ6次産業化推進事業の取り組みとして、生産者組織及び栽培品目についてや生きのこの首都圏販売について、一次・二次加工品の開発についてなどをお話下さいました。取り組みを進める上での課題についても報告され、そして今後は二次加工品開発の当初の目標を達成するための第一段階としてこのセミナーを契機に、きのこスープを農・浜・森を有機的に繋げる新たな調理次第として利活用を検討し、協同組合間共同において実践を目指したいと力強く語られました。

 最後に福島県農林水産部農産物安全流通課主幹の西山茂樹氏より県の取り組みが報告されました。福島県の地域産業6次化の取り組みといたしまして、課題や戦略、推進のための方策、推進体制、支援の方向性などを報告下さいました。また進められている事業の紹介等もされました。

〜熊田氏〜 〜西山氏〜

〜パネルディスカッション〜

 総合討論といたしましてパネルディスカッションを行ないました。座長は福島大学行政政策学類教授であり福島大学協同組合ネットワーク研究所所長の高瀬雅男氏、パネラーは財団法人協同組合経営研究所常務理事の松岡公明氏、株式会社農林中金総合研究所調査第一部主事研究員の尾高恵美氏、JA福島女性部協議会第12代会長の大川原けい子氏、福島県生活協同組合連合会会長の熊谷純一氏の4名の方々にお願いしました。

 松岡氏は福島県内での協同組合間協同を分析。連携して事業を進めていくことはできるのかを説明され、尾高氏は地産地消を推進するための方法として学校給食の紹介や、生産部で行っている活動の説明をして下さいました。

 大川原氏は女性も積極的に働き貢献していることを伝え、JAの役割を女性の視点から説明くださり、熊谷氏は協同組合間協同について何が大切か、何が必要なのかをお話下さいました。

〜松岡公明氏〜 〜尾高恵美氏〜 〜大川原けい子氏〜 〜熊谷純一氏〜
新聞記事シンポジウム1 新聞記事シンポジウム2

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