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「第30回福島県生協大会」(2010年10月27日)

 第30回と節目を迎える今年の生協大会は、「共生経済が始まる〜市場原理至上主義を超えて〜」というテーマで、経済評論家の内橋克人氏に講演いただき、また県内のJAグループが進めている映画「アンダンテ〜稲の旋律〜」の試写会を行いました。

 会場は、県文化センター小ホール、参加者は約400名でした。
 今年5月に結成した福島県消費者ネットワークとの共催で開催されました。

 熊谷会長の挨拶の後、内橋克人氏の講演となりました。

 内橋氏は、2012年国際協同組合年全国実行委員会の代表に就任されており、今回生協大会で講演いただくのは、たいへん意義深いものとなりました。

 内橋氏は講演の中で、現在の野放図な競争原理至上主義に警告を発し、またTPP(環太平洋経済連携協定)への参加による関税の撤廃により、農業に深刻な影響が出ることに懸念を表されました。

 参加者からは、「日本の経済の打開の方向性を指ししめす内容でとてもよかったです。協力と共生の在り方がよくわかったように思えます。金ありきではなくて、生き方優先の社会づくりをしたいと思います。」「一人一人に求められる消費者力が日本全体に広がっていけばよいなと思いました。自覚的な消費者にならねば日本の未来はないと思った。」「消費者は自覚的消費者にならなければならない。市場原理主義の経済学は終わりに来ている。TPPは自動車やITにはよいが農業には悪影響がある。勉強になりました。」「社会的公正を実践できる日本にするために、自覚的消費者を増やすことの重要性を改めて認識した。それにしても、財界とアメリカにだけ顔を向けた日本の政治がいかに駄目かを痛感した。もっと変えなければ!!」といった感想が出されました。

 午後から、映画「アンダンテ〜稲の旋律〜」を鑑賞しました。

 この映画は、引きこもりで苦しむ女性が、農業に関わることをきっかけに自立してゆく姿を描いた作品で、参加者の多くが感動されていました。

 映画鑑賞後、米価の下落や異常気象の影響で一等米が著しく減少するなど、水田農業を基盤とする福島県の農業が重大な局面を迎えていることから、JA福島を代表し、庄條会長自らが、消費者の皆さんにこうした現状をご理解いただきたいと、会場に駆けつけていただき、緊急アピールがされ、生産農家と消費者がともに手を携えて、日本の農業を守る運動を展開していくことを壇上において、庄條会長と熊谷会長で固い握手を行い、参加者一同で確認しました。

 その後、大会アピール文を採択し、終了しました。

「生協大会アピール案」はこちら(PDF:157KB)

「生協大会会長挨拶」はこちら(PDF:138KB)

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