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よくわかる社会保障の基本と仕組み(2009年3月12日)

 2004年4月に、100年安心と銘打った年金制度の改革が行なわれましたが、すぐに合計特殊出生率の誤算問題が発生し、昨年は5,000万件の年金記録の紛失などで、何が安心なのか不安が募る一方です。

 健康保険においても保険料の長期滞納者の増加、それによる資格証明書の発行、さらには短期保険証、また昨年4月からの後期高齢者医療制度の導入と、私たちの社会保障は本当に大丈夫なのか?私たちは健康なくらしを営み続けることができるのかが多くの国民の関心事であり、不安でもあります。

 そこで、県生協連の「くらし委員会」では、会員生協の多くの皆さんにも社会保障について、さらに認識と理解を深め、問題意識を持っていただくために学習講演会を開催することになりました。

 3月12日、午後1時半より、講師に慶應義塾大学経済学部教授(経済学博士)の駒村康平氏をお呼びして、「よくわかる社会保障の基本と仕組み」と題した学習会を開催しました。

 県内生協や県労働福祉協議会の関係者、計58名が参加されました。

 冒頭、ふくし委員会の瓶子幸子委員長(県生協連理事・コープふくしま理事)より、開催主旨を含めた挨拶があった後、早速講演に移り、この間の社会保障制度の改革の流れ、少子高齢化と貧困問題、社会保障給付費の推移、制度の持続可能性・社会状況の変化能力・適当な給付水準の確保といった年金制度の3つの評価ポイント、国民年金は一月払うと約140円(保険料の1%)バックするが厚生年金はボーナス込みの賃金の0.548%が現状の水準であるといった個人にとっての年金制度のポイント、公的年金財政の方式の基本式、2004年年金改革の効果、年金空洞化、貧困増加がもたらす結果などについて、パワーポイントと先生の著書「大貧困社会」(角川新書)を使って、分かりやすく解説していただきました。

 社会保障制度改革は、既に給付を受けている人を保障しつつ、新しい制度が継ぎ足されていくため、短期で問題が解決できない。理想の制度を目指しながら、少しづつ今よりもより良いものになるよう根気強くすすめる必要があること。みんな得する改革、抜本改革を安易に口にするような政治家、政党、有識者、マスコミを信用しないこと。今が貧困・少子化を止められる最後のチャンスであること。長期の社会・経済状況を視野に入れた労働政策、所得政策、医療保障政策を包括した具体的な処方箋が必要であること。自らの責任ではなく、不幸にも景気後退・厳しい就職環境を経験することになった世代を社会が全面的に支援することが社会保障の重要な役割であること。どのようなセーフティネットを構築するかは、官僚でも学識者でも政治家でもなく、最終的な選択は私たち国民の手の中にあるということを理解するきっかけとなりました。

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