地産地消運動促進ふくしま協同組合協議会主催「第1回絆塾」開催!(2009年2月12日〜13日)
地産地消運動促進ふくしま協同組合協議会(以下「地産地消ふくしまネット」という)では、具体的な活動として、創る・守る・繋ぐ3つのプロジェクトを立ち上げました。
要略しますと・・・
プロジェクト1(創る)/飼料用米プロジェクト
私たち地産地消運動を促進しようする協同組合の関係者が求めようとしている食は、生産者や加工業者などが、どこかで一方的に用意してくれるものではなく、生産者と消費者が相互に関わり、協働していかない限り、手に入れることができません。
そのための具体的な取り組みのひとつとして、当面、以下の取組みを具体化することにしました。
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農畜産物が再生産できる、適正価格での取引を目指します。 |
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食卓までの輸送距離が短く、環境負担の少ない農畜産物を積極的に販売します。 |
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県内で栽培した飼料用米で育った畜産品の開発に取り組みます。 |
プロジェクト2(守る)/食と産地といのちを守る運動促進
このプロジェクトが目指すのは、単に商品としての農林水産品の安全性確保ということだけではなく、日本の食料自給率を高めることによる安全保障、農山漁村の高齢化・後継者不足、農薬使用、耕作放棄地の拡大による環境負荷、そして食の安全性等、農林水産業を取り巻く諸問題は、単に農林水産業の現場だけのものではなく、農林水産品である食料を購入する消費者自らの課題であるとの認識のもと、「持続可能な農林水産業の発展に貢献すること」「食料の自給・安全・安定の実現」「相互がパートナーとして対等・平等の関係になること(交流・情報開示・仲間づくり)」「産地・生産者・栽培・出荷等の基準が明らかになること」です。
プロジェクト3(繋ぐ)/絆塾(きずなじゅく)
次代を担うメンバーを養成します。
人と人との絆、人と大地・自然との絆を創造するための人材育成機関とします。
今、協同組合は、思想的な危機に直面しています。(レイドロウ博士)
協同組合は私企業とも国家とも異なり、「経済的目的と社会的目的」をメダルの表裏のように一体的に保持すべき協同組合特性の堅持をおろそかにしているとも言われています。地域密着の視点を持ち、協同組合の存在意義、アイディンティティをどう高めていくのか幅広く考えなければならない時ではないかと考えています。
第1回絆塾は、2月12日〜13日、JA福島教育センターを会場に、「変化する地域・組織基盤とどう向き合うのか?組合員・地域住民参加の取り組みから協同組合の原点と将来を考える」というテーマで、開催されました。
県内4つの協同組合から、塾生15名が集まり、東京農業大学名誉教授・総合研究所農協研究部会会長である白石正彦氏(元協同組合学会会長)の基調講演をお聞きした後、(財)協同組合経営研究所常務理事の高橋英俊氏の指導で、グループ討議を開始しました。
最終日は、それぞれのグループ討議の結果【PDF:183KB】を発表し、白石先生からコメントをいただき、改めて協同組合とは?協同組合の可能性について、実感できる絆塾となりました。
第2回目以降の絆塾は、今回参加した塾生の中から実行委員会を構成し、自ら主体的に運営する絆塾とすることを約束して散会しました。
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基調講演をする東京農業大学名誉教授・総合研究所農協
研究部会会長 白石正彦氏
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グループ討議をする第2班 |
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グループ討議をする第1班 |
グループ討議の発表 |
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