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「アウシュヴィッツ生存者講演会」が開かれました(2005年10月23日)

 第2次世界大戦期におけるナチスドイツによるユダヤ人をはじめとする大量虐殺、そして奴隷労働を生存者から聞き、そのありさまから戦争・平和・人権について正面から見つめたいとして、この講演会が企画されました。

 県内4地域での開催となり、福島地区の開催では福島県生協連も実行委員会に加わり、白河、会津地区では地元の生協が事務局や実行委員会の一員として進めてきました。

 10月23日の福島地区の開催では小雨まじりの天候でしたが、会場の福島県教育会館の650は満席となる入場となりました。

 開催にあたり実行委員長の鷲尾多三郎氏から「アウシュヴィッツの価値は、殺し、殺された両者が、現在ヨーロッパの一員としてお互いに新しい社会を作るために努力しているということにあります。過去を思い起こし心の一部にする、「心に刻む」ということが大切です」と挨拶されました。

 続いて、84歳というご高齢ながら、ポーランド・ワルシャワからの長旅の疲れも見せぬ、元気なアウグスト・コバルチクの講演に入りました。

 コバルチク氏はユダヤ人ではなかったのですが、ナチスに反対したため逮捕され、1940年12月アウシュヴィッツ収容所送りとなりました。そこでの囚人たちのありさま、また工事現場での強制労働、立ち牢での刑罰、労働力とはならない老人の殺害、ユダヤ人の移送の目撃、そして絶えず命令し監視する親衛隊将校などについて、60年余りを過ぎた今でも鮮やかな記憶を再現してくれました。当然、それは人を人とは思わない不気味な恐ろしい地獄のようすでした。

 コバルチク氏は終わりに、犠牲になった全ての人に追悼をこめて、残された時間を証言者として伝える義務を感じ実行している、アウシュヴィッツは世界史の中の特別な場所として記憶されるべきであると話されました。

 講演後、感想や質問のコーナーのなかで、アウシュヴィッツ収容所訪問時の感想や平和を守る実践などが発言され、更に講演内容が深まるものとなり、参加者一人ひとりが戦争・平和・人権に対する姿勢を再考する会となりました。

主催者挨拶をする福島市実行委員会
鷲尾多三郎委員長
講演するアウグスト・コバルチク氏 650席の会場は満席となりました
講演後サイン会が持たれました 会場の2階ではアウシュヴィッツの
写真が展示されました
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